Q&A

Q.鍼は痛くないんですか?

A. はい、想像されているより痛くはありません

鍼先が皮下に入っていく瞬間に「チクッ」とする程度です

痛みがどれくらいかと説明するならば、蚊にさされるよりも痛くはなく、一般的な注射の数十分の一位だと思われます

 何故ならば医療用の注射針や採血針は皮膚や皮下組織を切りながら目的の深さまで刺入する事を目的としています為刃先が鋭利な形をしていますが「はり治療」で使用する鍼は先端が「松葉型」という丸みを帯びた形状をしており目的が違う為です、なぜこの形状かと言いますと組織を切ることよりも組織の隙間をすり抜けながら刺入していける様にこの形状になっています

 日本式の鍼はいかに痛くない様に、傷つけないようにと絶えず改良されていますので最近の日本製鍼は殆ど抵抗なく身体に入っていきます

また、当院では基本 接触程度の手技を行っていますので

基本の刺鍼で体に入って行くことはありません

又使用する鍼はごく一般的な鍼の太さよりも二回り程細い鍼を使用していますため、あたりは非常にやわらかです

Q.お灸は熱くないんですか?

 

A. はい、想像されているよりも熱くありません

原則、皮膚の上でモグサ(蓬の葉の裏の綿状の部分を精製)を燃焼  させるわけですが火種が皮膚表面に達するまでに指で火種を消すか取ってしまいます、感覚的には温灸が部分的に温かい湯船に使っている感 じで、点灸や知熱灸が火種が下がっていく瞬間にチクっと感じる程  度です、慣れてくればその『チクッ!』という感覚も心地良さに変わってくるでしょう

当院で使用しているのは主に上級チリモグサと知熱灸用モグサの二種類です

  ※詳しくは[治療に使用するもの]をご覧下さい

 

Q3.鍼灸治療はどんな効果があるの?

鍼灸の効果の研究は、各地にある研究所、医療機関、鍼灸大学、短期大学などで意欲的に進められております。総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、ひいては、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。

また、古来より認められている鎮痛効果の解明も次ぎのような諸説があります

  1. ゲートコントロール…針刺激が脊髄において痛みを抑制する。
  2. エンドルフィン…針刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。
  3. 末梢神経の遮断効果…針刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。
  4. 経穴(ツボ)の針刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。
  5. 血液循環の改善…筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くする。

Q4.どのくらい通えば良いですか?

急性症状(ぎっくり腰、寝違え等)であればあまり間隔を置かず

3日ほど続けて通っていただき、状態が軽くなってきた後は様子をみて今後の目安をお伝えします(週1〜10日間隔等)

 

慢性症状(治療開始まで長期間患っていたもの)の場合、やはり時間がかかります、疾患、症状によりますがどの様な治療法でも慢性疾患は一回で劇的に変化するということはあまりありません

ただし、ご本人の元々の体力、回復力によって数回の治療で目を見張るような改善が見られることもありますことも事実です

週に一回、10日に一回程を目安として通っていただき、毎回の変化を感じ取っていただければ治療を続ける上での喜びになるかと思います