経絡治療は、この病気にはこの経穴をというような病名治療とは異なり望・聞・問・切の四診法によって病の本質としての証を導きだし、その証に従って気を調整する治療法、即ち随証療法です。その治療理念は「脉診・証・補瀉」という言葉に集約されています。
東洋医学において病気とは、身体の隅々を巡っている経絡(生命エネルギーの流れるルート)のアンバランスから起こると考えます。
このアンバランスを鍼や灸を用いて調整し、生命エネルギーを五臓六腑に行き渡らせるように治療するのが、経絡治療です。
経絡治療では、それぞれの症状に対して直接治療を行うのではなく、生命力を強化することにより、様々な症状を消失・和らげることができます。
東洋医学には、「未病を治す」という考えがあります。病気にならない、なりにくい身体を作るためにも、定期的な治療をお薦めします。